弾きやすいギターってなんだろう?
Warmothでネックを見てて色々と考えてます。弾きやすいギターってなんだろうって?
最近では、音色とかよりも弾きやすさにベクトルが向かっている自分がいるんです。
というのも、もうずっと20年くらい一弦010のセットを張ってきたんです。時にはが、011張ったり、ヘビーボトムを張ってたりしてました。
で、最近ひょんなことから09のセットを張ってみたら、とても弾きやすい。とても楽。チョーキングとかめちゃ楽。コードも押さえるの楽。
(弦の話はこの辺で(Playtech(プレイテック)の激安弦を試してみる))
PLAYTECH / EGS-0942 。巻弦が細くて初心者には弾きやすくおすすめ
でもって09に変えたことで味わうこの楽チンさで失う音色の差ってわずかなんですよね。それに自分は、とくに発表の場があるわけでもない単なる素人ギター弾き。それなら、弾きやすいほうが全然お得じゃないかって、今頃気づいたわけです。
で、弾きやすいギターってなんだろう?っていう最初の問いに戻るわけですけど。
ネック近辺で羅列してみると、こんな感じでしょうか。
- 重さ
- ナットの幅
- ネックの太さ細さ(握り具合)
- 指板の材質
- 指板のR
- フレットの大きさ
- スキャロップ加工有无
- ネックジョイントの形
- 弦間ピッチ
この中からバランスを持って自分好みのものを見つけていくわけですね。弾きやすさの観点でコメントしていくと・・・・
- 重さ
あまり重すぎると疲れます。適度な重さがベストでしょう。 - ナットの幅
一見細いほうが良さそうですが、これは自分の手の大きさ、指の太さとも関係してきます。
ナローと呼ばれる40mmあたりが一番細いタイプでしょうが、指の太い人がナローだとローポジションでのコードが押さえにくくなるという弊害もありますし、弦落ちの危険も増します。標準サイズは、42-43mm。たった1ミリだけど、だいぶ違って感じます。Fender Japanは42mm、最近のUSAは1-11/16" (42.85mm)が多いです。Fenderは、Eric Claptonモデル、SRVモデル、Eric Johnsonモデル、American Vintage57/62/70はいずれも「1.650” (42 mm)」。American DeluxeやAmerican Standardは、「1.685″ (42.8 mm)」です。(公式のカタログ調べ) - ネックの太さ細さ(握り具合)
まあ極太仕様は別にして、ストラトのような細めのタイプか、ギブソンのようなすこし太めのタイプかってとこでしょうね。弾きやすさで言えば細いほうでしょうか。でも細くても幅が広いと弾きにくいです。カドが手のひらに当たって痛い感じ。
あとは形、いわいるCシェイプ、V(三角形)シェイプってやつです。Vは人差し指の付け根に当たるのであんまり好きじゃないです。 - 指板の材質
メイプルかローズウッドかってとこでしょうか。これは好みでしょうね(笑)。自分はメイプルはツルツルしてて固いので苦手です。たぶん運指が激しいというか、指板へのアタックが強いんだと思う。
- 指板のR
丸いほうがコードが弾きやすく、平たいほうがテクニカルにできると一般的には言われます。最近ではCompound Radius(コンパウンドラディアス)って言って、ローポジションとハイポジションでRを変えているのがよくありますね。 - フレットの大きさ
一般的には高くて幅が広いほうが弾きやすいでしょう。もちろん好みの問題もあるけど。高いとチョーキングがやりやすくなります。広いとスライドがやりやすくなります。
- スキャロップ加工有無
これは好みでしょう。自分は弾きづらいです。 - ネックジョイントの形
ネックプレートのあたりの処理です。ハイポジションを弾くときにけっこう重要です。斜めになっていたり三角形になっていたりします。 - 弦間ピッチ
ブリッジの話です。まえに詳しく書いたんですが(ストラトのブリッジ 弦間ピッチ10.5mmを探す旅)、(今買える弦間ピッチが10.5mmのブリッジの話)これはギブソンの10.5mmが弾きやすいと思います。もう自分はvintageな11.3mmには戻れないかもしれません(笑)。